むくみはリンパが原因でない!原因は静脈!【血流がすべて解決する】

むくみの原因はリンパにあると思い毎日マッサージに時間をかけてはいませんか?
実はむくみの原因は静脈にありました。
むくみの原因をを知り、根本からむくみをやっつけていきます。

この記事の信頼性

この記事は出雲大社の表参道で90年続く漢方薬局の予約の取れない薬剤師堀江昭佳の著書
血流がすべて解決する [ 堀江昭佳 ]を元に作成しています。

堀江昭佳とは?
出雲大社の門前で大正時代から続く老舗漢方薬局こ四代目で、婦人科系の分野を専門としていて、東京、大阪、沖縄など全国、海外から相談にくるほど。

むくみはリンパが原因でない!原因は静脈!【血流がすべて解決する】

あなたのそのむくみの原因は『血流』にあります。
むくみだけではなく、すべての体や心の不調の原因は血流にあります。
今回は血流の大切さについての本『血流がすべて解決する』から解説します。

【血流がすべて解決する】のおさらい

血流があなたの体や心の不調を総まとめに解消してくれるので、血流の改善は大切だというお話をしました。

▼詳しくはこちらの記事をどうぞ

そして血流は作る→増やす→流すことで改善します。
血を作る→増やすについてはこれまでに説明したので、こちらを参考にしてください。

▼第一ステップ 血を作る方法

▼第二ステップ 血を増やす方法

そして今回は最後の流す方法について解説します。
これは同時にむくみを根本から解消する方法になります。

女性の血流は静脈が左右する

まずはじめにむくみついて知る必要があります。
同じ人間でも男性と女性では血の流れが異なります。
女性の血流を左右するのは静脈です。

男性の場合だと血液ドロドロタイプになりやすく、それによって引き起こされる脳梗塞、心筋梗塞、高脂血症などに特に注意する必要があります。
このとき動脈に注目して血流をよくすることが大切です。

それに対し、女性が重視すべきは『静脈』です。
むくみや下半身の冷えといった悩みがある人にとって静脈の血流を良くするための対策は必要不可欠です。

動脈・心臓から出る血液を送る
静脈・心臓へ戻る血液を送る

病院でも静脈の状況を知ることはできない

なんだか調子が悪いと思って検査をしても問題がなく、血流が悪いと思ったのになぜだろう?
そんな経験をしたことはありませんか?
現代の西洋医学の検査では静脈の状況を調べることのできる検査はほとんどないのです。

静脈の大切さ

調べないから大丈夫なわけではありません。
血液の分布の割合は、動脈の血液量を1とすると、静脈の血液量はその4倍とも言われています。
見えない部分の方が大きな割合を占めているのです。
この静脈の血流が悪くなりやすい女性は、結果として全身の血流までもが悪くなってしまうのです。

動脈と静脈は働きも構造も全く異なります。

静脈の特徴・流れが悪い

静脈は流れが悪いです。
それは仕組みの違いにありました。
動脈は心臓という強いポンプがあるのに対し、静脈には心臓のような強いポンプがないことが原因です。

心臓から出た血液は動脈を通って全身に運ばれ、静脈を通って戻ってきます。
動脈の中は心臓で押し出された勢いで血液の流れが強いため、動脈の血管は厚みがあり弾力があるのが特徴です。

それに対し心臓から遠く離れた位置にある静脈は血液の勢いがなくなりゆっくりになっていきます、
そのため静脈の血管は薄くやわらかです。

さらに動脈と静脈の大きな違いとして、静脈には動脈にはない『弁』があります。
心臓に向かって一方向だけに血液が流れるように、逆流を防いでいるのです。
わざわざ弁を作らないと血液が戻ってしまうことからわかるように、静脈は非常に流れが悪いのです。

むくみの原因はリンパではない

むくみはリンパの流れが悪いせいだと思っていませんか?

これはおおきな誤解です。
むくみ原因はリンパではありません、静脈です。
毛細血管から体内に漏れ出す水分は1日に20リットルにもなりますが、90%が静脈から吸収され、のこりのたった10%の水分がリンパからの吸収にすぎません。

そしてこのリンパも最終的には静脈に流れ込むにです。
つまり、静脈の血流がよくないとリンパも詰まってしまうのです。

リンパの流れをよくしてもむくみが改善されないのは、90%をしめる静脈の流れを良くしてないからです。

静脈こそが体の中の水の流れを担っているのです。

リンパマッサージなどのリンパの流れを良くする方法は全身の巡りを改善するのにも効果的です。
もしも効果がない、あるいはすぐに戻ってしまうのは、静脈の血流に問題があるのです。

むくみと水分

そして人間は立って暮らしているため、放っておくとどんどん血液が下に溜まります。
夕方になると足がむくむのは、血液がたまり血管から水分が漏れ出ているためです。
余分に足に溜まる血液の量はおよせ300~800ミリリットル。
女性の血液の量はおよせ体重の7%なので、体重が50㎏の人だと血液の量は3.5リットルのうち、2割もの血液が足に溜まっていることになるのです。

むくむと疲れを感じるのはまぜ?

足がむくむときほど疲れを感じやすいのは、足に溜まった血液が酸素や栄養を運ぶことができず、疲れがとれにくくなっているからです。
2割ものの血液が全身から失われているのと変わり有りません。

学生のころ全校集会で起立しているとき、突然バタンと倒れてしまう人がいませんでしたか?
これは足に血が溜まりっぱなしになり、心臓に戻ってくる血液が減ることによって血圧が下がってしまって失神するのです。

むくみが引き起こす症状【下肢静脈瘤】

この血液を戻す力が弱くなっているかが一目でわかる特徴的な症状があります。
それが『下肢静脈瘤』です。
ふくらはぎのところに血管が浮いてボコボコと蛇行していたり、蜘蛛の巣のように血管が浮き出ているのを見たことがありませんか?


画像元・http://www.avsc-tokyo.info/medical_information/290/

特に40代以降の女性に多いのですが、これは足の静脈の弁が壊れて血流が逆流してしまい、弁の下に血液が溜まっている状態です。

筋肉が弱って血液を心臓へと戻す力がなくなったことによって引き起こされます。
困ったことにこの壊れてしまった弁は一度壊れてしまうと2度と元には戻りません。
そして足がむくんだ状態をほおっておくと弁はどんどん壊れていってしまいます。

■むくみチェック

セルフ・靴下の後が消えなかったり、ブーツや靴がきつくて履きにくくなったりすることで、自分でむくみに気づきことができます。
医学的・むくみを判断するには、すねを5秒ほど強く押してみてください。へこんだ状態が戻らないとむくみだと診断されます。

この下肢静脈瘤は女性の方が2~3倍なりやすいと言われています。

この男女差に大きな影響を与えているのが、『筋肉量の違い』です。
男性の方がふくらはぎの筋肉が強いため、ポンプの力が強いのです。
立ちっぱなしで動かない仕事の人になりやすいので注意が必要です。

足がむくむ人は頭痛や肩こりになりやすい

むくみは本来上半身に戻るはずの血液が足に溜まってしまっている状態です。
そのため、上半身が血液不足の状態にあります。
足がむくむ人に肩こりや頭痛といった症状がでるのは当然なのです。

血液を心臓に戻す必要がある

人間の体は足に溜まってしまった血液が重力に逆らって下から上へ送る必要があります。
そのため『静脈』という血液を戻す仕組みがあり血流を改善しています。
しかし、女性の場合静脈の仕組みをうまく使えることができず、血液の力が弱くなっているのです。
静脈を無視して血流を改善しても、女性の場合は無駄な努力になってしまいます。
静脈の血流をよくすることが鍵なのです。

まとめ

水分を吸収しているのは実はリンパではなく静脈。
静脈は心臓のような強いポンプがないために流れが悪い。
流れが悪く心臓に戻れず、足に溜まることで、疲れやすくなったりひどい場合には、下肢静脈瘤になったりすることになる。

そのため、静脈の流れを良くして足に溜まった血流を心臓に戻す必要がある。

静脈の流れを良くする方法については次の記事で解説します。

▼静脈の流れを良くする方法

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▼血流を改善する方法まとめ